マリトッツォ~金曜日にはロマンチックな菓子パンをどうぞ~

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マリトッツォ

イタリアには意味ありげな名前のドルチェがちらほら。

例えば「ティラミス」。

直訳すると「Tira 引っ張って」「mi 私を」「su! 上に!」。

これを「私を元気づけて」と解釈すると、食べると元気になるドルチェ。

これを「私を連れて行って」と解釈すると、女の子が男の子を誘うドルチェになるんだとか。

そして「Maritozzo マリトッツォ」もこの意味深ドルチェの仲間。

イタリアの首都、ラツィオ州ローマの朝食の定番の1つ。

見た目はすごく背徳的。コッペパンのような生地のまん中に切れ目が入っていて、中にはホイップクリームがぎっしり!!

イタリアの朝食といえば、コルネット (クロワッサン) にカプチーノ。

バールっていうカフェ兼バーみたいなお店で長居はせずにささっと済ますのが現地風。

マリトッツォはコルネットと一緒にバールのショーケースに並んでいる。1日のエネルギー源。

起源は古代ローマ時代までさかのぼるらしい (そんな料理が結構ある。古代ローマおそるべし)。

当初はホイップクリームの代わりに干しブドウやハチミツが使われていて、時代とともにパン生地に松の実や砂糖漬けのフルーツが入るようになったりと、変化をとげながら今の姿に落ち着いた様子。

さて、問題のマリトッツォが持つ意味とは⁇

マリトッツォの名前の由来はイタリア語の「Marito マリート=夫」。

19世紀頃、ローマの男性は3月の最初の金曜日に将来のお嫁さんにマリトッツォを贈ったらしい。

なんと、ぎっしり詰まったホイップクリームの中に指輪をしのばせて。

これ、知らなかったら指輪を噛んじゃうのでは、と思うのはデリカシーが無い⁇

とにかく、指輪を贈るってことは将来の夫に立候補します。ってこと。で、このドルチェは「マリトッツォ」と呼ばれるようになったというわけ。

そういえば、パンを開いた形がリングケースに見えなくもない。

ドルチェには一回り小さいサイズのマリトッツォを特注して、指輪 (とかプレゼントのアクセサリー) を上に乗っけておく。そのくらいなら再現性があるかも。

ところで、イタリアでは3月8日は「ミモザの日」。男性が女性にミモザの花を贈るらしい。

バレンタインに「バーチ・ディ・ダーマ」

金曜日に「マリトッツォ」

3月8日に「ミモザの花」

これをさらっと実行できればカッコいい。彼女の答えやいかに。

マリトッツォ

2つ合わせた形が女性の唇のように見える焼き菓子「バーチ・ディ・ダーマ=貴婦人のキス」

 

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